脳卒中リハビリセンター
小金井のリハビリ施設
営業時間 | 9:00~18:00 ※日・祝日を除く |
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アクセス | 〒184-0004 東京都 小金井市 本町4-1-1 小金井ハイツ105 JR武蔵小金井駅 徒歩8分 駐車場:2台有 |
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2024/7/16 更新
こんにちは!脳卒中リハビリセンターMOMOKAの沖野です。
今回は、最近のリハビリで学んだことを書いてみようと思います。
先日の脳卒中(左被殻出血)右片麻痺の方のリハビリをしていた時のことです。
リハビリの目的は、歩行の安定性を向上させること。
立位での動作時にバランスを崩すような場面を減少させ、トイレ動作や玄関扉の開閉が行えるようになることを目的に介入しています。
歩行や立位動作の問題点の1つとして、歩行時に麻痺側下肢への荷重が不足する事を挙げており、その原因としては①体幹(特に腹部)の弱化・不安定性、②麻痺側肩甲帯周囲の屈曲固定、③麻痺側下肢の過緊張要素の3点を主に考えていました。
①〜③へのアプローチを継続することで一程度の効果は見られましたが、今ひとつ麻痺側下肢への荷重量が増えない....。
解決の糸口を探す日々が続きました。
その中で、先日、ふと非麻痺側(麻痺していない方の半身)へのアプローチを実施しました。
きっかけは、ボバースアプローチで有名な上賀茂神経リハビリテーション教育研究センターの小野剛先生がオンラインサロン動画でおっしゃっていた、『非麻痺側への介入方法』を見たことです。
その動画の中で仰っていたことは以下の通りです。
ざっくりと、そんな内容でした。
非麻痺側の下肢、体幹(腰〜背中)、肩甲帯と触れてみて驚きました。
めちゃくちゃに硬い...!こんなに筋の柔軟性を失っていたのか、と。
ご利用者様も、『わっ、硬い!こんなに硬かったなんて。』と同じようなリアクション。
特に、大殿筋の上部線維、大腿直筋、ハムストリングス、腰背部(腰方形筋、脊柱起立筋)、広背筋、僧帽筋、大胸筋などに硬さを認めます。(ほぼ全部じゃないかい!!)
マッサージやモビライゼーションで筋の柔軟性を時間をかけて出していきます。
その後、ベッド上に座って頂き、骨盤前-後傾の運動を行って頂くと、、、
『めちゃくちゃ可動域が増えている!!!!』
今まで、前傾の運動で股関節周囲につまる感覚がありましたが、アプローチ後はスッと体重が坐骨上に乗ってきてくれます。
次に立位で、左右への重心移動練習⇒歩行練習を実施すると、、、
『麻痺側の下肢にめちゃくちゃ重心移動しやすくなっている!!!Σ( ゚д゚)』
驚きです。今まで気になっていた課題点は、非麻痺側にあったのか。。。
そして、ご利用者様自身の体感としては、
と言ったコメントを頂きました。
一見、発言の内容としてはネガティブに思えますが、私の考えからすると固定(身体を固める)要素が外れて、大きな進展です。
固定の要素が無くなると、身体の中のWeakness(弱化)のポイントがより明確になるので、その部位の強化トレーニングを行っていけば、麻痺側固定の要素が自然と軽減・解消されていくという考えを持っています。
今回の経験から学んだことは以下の通りです。
いかがだったでしょうか?
今回は『非麻痺側への評価・アプローチの重要性』について経験したことをまとめてみました。
セラピストにとって、臨床は成長や気づき、学びの機会を多く頂ける場所です。
こうやって自身が成長していけるのも、リハビリを継続的にご利用していただいている方々がいるおかげです。
関わって下さる方々への感謝の気持を忘れずに、引き続き臨床に邁進していきたいと思います。
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