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2025年11月25日更新
脳梗塞・脳出血の後遺症がある方の中には、
「家の中を少し歩いただけでも疲れやすい」
「立っていると身体が安定しない感じがする」
「片手で物を取ろうとすると、バランスを崩しそうになる」
といった“日常動作の不安定さ”を感じる方もいらっしゃいます。
実はその多くに、
「手足の動きが悪いからじゃないの?」と思う方が多いのですが、
体幹の働きは、歩行・立ち上がり・姿勢保持などすべての動作の“土台”になります。
今回は、体幹が弱ると身体にどんな影響が出るのかを、分かりやすく解説します。
脳卒中後に体幹が弱ると、身体の中心である「重心」をうまくコントロールできなくなります。
その結果、
といった状態が起こります。
これは、体幹の“安定性”が低下しているサインです。
体幹は、歩くときに上半身と下半身のねじれ(ローテーション)を作り出す部分です。
体幹が弱ると、
このように“効率の悪い歩行”になり、疲れやすくなります。
体幹が安定している人は、歩くときに必要な場所にだけ力が入り、疲れづらい歩行ができます。
転倒の大きな原因は、
という、体幹の反応性の低下にあります。
たとえば、
「ちょっとつまずいた」
「バランスを崩しそうになった」
とき、本来は体幹の筋肉が瞬時に働いて姿勢を戻します。
この“瞬間の反応力”が弱まるため、転倒リスクが高まるのです。
体幹の働きは「歩くこと」だけではありません。
実は、
手を伸ばす/物をつかむ/細かい動きをする
といった上肢の動作にも深く関わります。
なぜなら、手の動きは
「体幹という土台が安定していて初めて、滑らかに動かせる」
ためです。
体幹が不安定だと、
といった“遠位の動き”への悪影響が必ず出てきます。
体幹の弱りは、身体全体の負担に直結します。
体幹が弱ると、日常の「当たり前の動作」に疲労感を感じやすくなります。
ここまでの内容をひとことでまとめると、
体幹が弱ると、全身の動作が不安定になり、疲れやすく、転びやすくなる。
手足だけに注目しても改善しない理由はここにあります。
もしあなたが今、
と感じていたら、
その根本には体幹コントロールの低下があるかもしれません。
次回(第3回)は、「体幹を整えると、なぜ歩行や手の動きが良くなるのか?」という“改善のメカニズム”について解説します!